病態
総説
- 中枢神経である脊髄は損傷を受けると運動神経、感覚麻痺、自律神経障害を呈する。
- 脊髄を損傷する原因は、交通事故などの外傷だけでなく、脊髄腫瘍や脊髄梗塞などの疾病もある。
- 発症年齢としては、過去には若年者層と中・高齢者層が多くピークが二峰性であったが、最近は中・高齢者層の一峰性へと変化している。
- 中・高齢者層の増加により、中心性脊髄損傷をはじめとした不全損傷が増加してきている。
- 脊髄損傷者、特に頸髄損傷者では、運動機能の回復だけでなく車椅子をはじめとした環境整備も重要な要素である。
- 最近では、脊髄再生に関する技術や医療が発展してきており、それに伴いロボット技術を使用した治療などが行われてきている。
脊髄解剖・神経症状・レベル
脊髄解剖
神経症状
- 脊髄損傷患者は運動・感覚・自律神経麻痺により種々の随伴症状を損傷高位以下に呈する。
- 随伴症状には、運動麻痺(痙性、弛緩性)、感覚麻痺、呼吸障害、自律神経障害(起立性低血圧、体温調節障害、自律神経過緊張反射)、神経因性膀胱・直腸障害、消化管・腸管障害、性機能障害などがある。
レベル(ASIA/ISNCSCIによる評価)

tanuki(タヌキ)
2年目の理学療法士です!
日々、精進をして少しずつ知識を蓄えていきたいと思っています。
皆さんから意見をもらい一緒にPTとして成長できるブログ作成を目指してます。
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